戦後60年を考える(”終戦のローレライ”読破)

戦後60年を考える
昨夜、”終戦のローレライ”を読破しました。
今年読んだ本の中で一番面白かったです。その記念(なに記念だ?)に読書感想文を書こうと思います。

元々映画のシナリオ用に作成された本”終戦のローレライ”ですが、読み終わった後、戦後60年が経とうとしている今に戦争が何もよいものを生み出さないことを改めて考えさせられました。

戦後60年と言えば、なんとなく聞こえはよいですが、よく考えるとそんなに遠い昔じゃないですよ。おとっつあん。

私が生まれたのが昭和48年。

そのときに周りにいた大人は、必ずしもとは言わないけども戦争経験者であるわけで、戦争に行った人も戦後の貧しさを経験した大人達の中で育った私は、戦争自体の経験はなくても間接的にでも第2次世界対戦を経験したと言えると思っています。

戦争自体の話は、大人達から聞かされたわけではありませんが、自分が小さい頃に東京の従兄弟に合いに行った時に白い軍服のような衣装を着た傷痍軍人を微かに見た記憶があります。そんな時、母は『目を合わせてはいけない』と臭いものに蓋をするかのようなな態度をとっていましたが、小さな心に傷痍軍人を多え付け、戦争というものをリアルに感じた少ない瞬間でありました。

2005という年号は、日本が戦争やっていたと感じる年号ではなく戦争を感じる瞬間も現実的に減り、作者も言っているように関ヶ原の戦いと第2次世界対戦が同様に扱われようとしている現代、戦後を感じた世代がなんらかの掲示を示す必要があると思います。

本作『終戦のローレライ』を読み終わった際に感じたことは、なんの意思を持つこともできない時代に精一杯生きた人達の上に今の生活が過ごせる自分がいて、何を感じ、何を思うのか、何をしてるのか?ということです。

何にも変えられない、何にもできない自分が何をすべきかさえも具体的考えられない自分が腹ただしくもあり、何も始めようとしない自分自信に悲しくなりました。

”伊507”は架空の潜水艦ですが、実際に戦地にいった軍人が、自分のこと、家族のことをどれほど考えながら死んでいったのか。

戦後60周年を考えさせる本として、私の心には相当響きました。

読んでいない人は、DVDからでも本からでも本作を見ることで何か感じられると良いなとおもいます。(お前の感性レベルが低いと言われるとそれまでですが…)

本作に何度も歌われる”椰子の実”を”伊507”の乗員並びに戦争でなにかしらのキズを持った人に送りたい。

♪名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実 ひとつ………。

DVD買います。PSPを持ってないのでUMD付きの初回限定にするか、通常版にするのかすっごい悩んでいますが、ぽちっとします。(メディアに踊らされてるのは承知のうえで)
DVDの発売日は8月19日になっています、買いましょ、買いましょ。


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